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NCC Column
NCC Column Title
2025年06月07日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第50弾

2025年06月07日
蒸し暑さを吹き飛ばす、ヨーロッパからの新しい風:         手術器具再生用洗浄剤の『医療機器承認』という選択

2025年05月14日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第49弾

2025年05月01日
ヨーロッパに学ぶ、環境にやさしい医療機器再生洗浄剤の最前線

2025年04月17日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第48弾

2025年04月03日
手元を明るくするだけで、洗浄の質が向上する!     ― 視認性と洗浄清浄度の関係 ―

2025年03月10日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第47弾

2025年03月06日
ヨーロッパにおける内視鏡洗浄の現状

2025年02月13日
医療器具の洗浄評価はどうする~小さなことから習慣化~

2025年01月30日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第46弾

2025年01月08日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第45弾

2025年01月08日
~アルカリ洗浄剤の進化~               ヨーロッパ諸国における強アルカリ酵素洗浄剤の進化と特長

2024年12月11日
ウォッシャーディスインフェクターの洗浄プログラム特性について

2024年12月06日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第44弾

2024年11月07日
中央材料室の区域区分に関して

2024年10月31日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第43弾

2024年10月03日
立ち仕事の身体への負担と負担軽減の工夫

2024年09月24日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第42弾

2024年09月09日
医療器具洗浄のヨーロッパ情報と洗浄評価実施のタイミングと種類

2024年08月22日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第41弾

医療機器洗浄アドバイザーコラム 第8弾

2021年10月11日

中四国アリア担当の川端です。

今回は「酵素」というテーマでお話しさせて頂きます。
酵素は英語ではenzyme(エンザイム)と言います。
また「酵」という漢字をヤホーで調べると、
①酒のもと。こうじ。「酵素」「酵母」
②酒がかもされてあわだつこと。「発酵」という意味合いだそうで、わたしの大好きな「酒」に由来する言葉でした。

酵素とは何なのか、というと「様々な化学反応を起こす触媒となる主として
タンパク質からなるもの」です。
人間の体内にも様々な酵素が存在し消化酵素、代謝酵素などの働きが私たちの生命活動の維持に重要な役割を果たしています。
現在では医薬品や健康食品、酒造りや乳製品などにおける発酵を活かしたいわゆる発酵食品や飲料、そして洗浄など様々な分野で酵素が利用されています。

酵素系浄剤の洗浄効果を左右する要因としては!!

①基質特性(分解する相手を選ぶ)
②酵素の含有量(活性値)
③反応至適温度(分解に最適な温度)
④反応至適pH(分解に最適なpH)
以上の4つが非常に重要なファクターとなります。
基質特性でいうとプロテアーゼはタンパク質、アミラーゼはデンプン、リパーゼは脂質、セルラーゼは繊維質の汚れを分解する触媒となります。
その中でも手術器材などの汚れに関してはタンパク質を分解する触媒となるプロテアーゼが最重要な酵素となります。
というのもタンパク質は長鎖の分子であり、タンパク質以外の汚れを抱き込むことが多いので界面活性剤だけでは落としにくい汚れなのです。
専門的にいうとプロテアーゼがペプチド結合を切り、短鎖のペプチドやアミノ酸に分解し、界面活性剤の作用と共に汚れを洗浄物から引き離します。
また現状流通している酵素洗剤はほぼほぼ40℃前後を至適温度としているものが多いのですが、今後は80~100℃の高温で最も活性するプロテアーゼ、はたまた異常プリオンタンパク質を除去できるプリオンザイムなるプロテアーゼの開発も進んでおり、ますます酵素洗剤の果たす役割は大きくなっていきそうです。

ということで
弊社にも酵素を洗浄に活かした製品をいくつか持っています。
WD用としては「サーモシールドエクストリーム」という製品があります。
これはアルカリ洗剤でありながら酵素が配合された新しいタイプの洗剤です。脂質汚れを落とすことが得意なアルカリ成分とタンパク汚れを落とすことが得意なプロテアーゼの両方が同時に能力を発揮し、しかもアルカリ洗剤による洗浄物へのダメージもほとんどないという優れた特長を持っています。
また用手洗浄には「プラザイムエクストラ」という複合酵素洗剤があります。
プラザイムエクストラは近日リニューアルされる予定で従来より酵素の能力ががさらにパワーアップし抜群の洗浄力を発揮します。
これらの製品にご興味持って頂ければ是非ともお問い合わせください。

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