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NCC Column
NCC Column Title
2025年05月14日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第49弾

2025年05月01日
ヨーロッパに学ぶ、環境にやさしい医療機器再生洗浄剤の最前線

2025年04月17日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第48弾

2025年04月03日
手元を明るくするだけで、洗浄の質が向上する!     ― 視認性と洗浄清浄度の関係 ―

2025年03月10日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第47弾

2025年03月06日
ヨーロッパにおける内視鏡洗浄の現状

2025年02月13日
医療器具の洗浄評価はどうする~小さなことから習慣化~

2025年01月30日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第46弾

2025年01月08日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第45弾

2025年01月08日
~アルカリ洗浄剤の進化~               ヨーロッパ諸国における強アルカリ酵素洗浄剤の進化と特長

2024年12月11日
ウォッシャーディスインフェクターの洗浄プログラム特性について

2024年12月06日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第44弾

2024年11月07日
中央材料室の区域区分に関して

2024年10月31日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第43弾

2024年10月03日
立ち仕事の身体への負担と負担軽減の工夫

2024年09月24日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第42弾

2024年09月09日
医療器具洗浄のヨーロッパ情報と洗浄評価実施のタイミングと種類

2024年08月22日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第41弾

2024年08月05日
洗浄装置への積載前一次洗浄処理方法と種類

2024年07月22日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第40弾

洗浄に使用される水の硬度とは?洗浄に与える影響は?

2021年11月15日

ウォッシャーディスインフェクターや超音波洗浄装置・浸漬洗浄・ミルクテック槽などに使用する水が原因で『シミ』『錆』『石灰現象』『レインボー現象』が発生し悩まれる現場も多くあり弊社も相談をよく受けます。
硬度とは、水に含まれているカルシウムやマグネシウムの量を表す数値で一般的には、硬度0~100mg/lを軟水、101~300mg/lを中硬水、301mg/l以上を硬水とされていて日本の市水はそのほとんどが硬度120mg/ℓ以下の軟水か中硬水に分類されます。
洗浄には、軟水?硬水?どちらがお勧めされているかと言うとそれは断然、軟水の方がお勧めです。
理由は?
①水あかが付きにくい。
②洗剤カスが付きにくい。
③洗剤の洗浄力が高まる。
などのお勧めポイントが多くあります。

硬水がなぜ洗浄にお勧めできないかと言うと、硬度成分がイオン性界面活性剤と結合してその活性を消失させたり硬度成分が汚れの凝集や汚れの再付着を助けたり、器材表面や洗浄槽表面に上記写真の様な表面トラブル『レインボー現象』を起こす事があります。

このトラブルを改善するには対策が必要ですが、上記で触れている様に日本は軟水のエリアが多いのになぜトラブルが起きるの?と言う声が聞こえて来そうです。実は、現場によっては井水を使用して洗浄を行っている場合も多く条件によって300mg/l以上の硬度がある現場があります。そうした硬度の高い現場では、洗剤の分注量を標準分注量より上げる必要があるとともに器材の表面トラブルを防ぐ溶剤を使用する必要があります。

※ 器材表面・洗浄槽表面トラブルの対策溶剤は、医療機器洗浄アドバイザーコラム 第9弾 『竹内コラム』に詳しく書かれていますので是非お読み下さい。

もう一点、上記写真の様な『石灰現象』の場合は、硬度だけが原因と言うわけではないのです。某トイレメーカー調べでは、日本の水道水は硬度分が低い割には、シリカスケールが多いと言われています。このシリカスケールとは、水垢の種類の中でも非常に頑固なもので器材の表面に白い結晶として残留して来ます。
器材表面・洗浄装置槽内が“わじみ”や『石灰現象』になって困っている・装置の熱交換にスケールが付き故障したなどのトラブルで水質検査を行ったら軟水だったという経験はありませんか?
その原因の多くはシリカスケールの場合が多くあります。このシリカスケールを除去するにも対策溶剤が必要になって来ます。専用溶剤で処理を行うと下記写真の様にステンレスの輝きが戻って来ます。

器材表面トラブル・洗浄槽トラブル等で水質検査を行い…「水質問題なし」と言われたが…トラブルは改善しないなどで悩まれている現場の方は、ぜひ弊社へご連絡下さい。

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