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NCC Column
NCC Column Title
2023年03月11日
洗浄に重要な界面活性剤の話

2023年03月11日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第25弾

2023年03月09日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第24弾

2023年02月21日
超音波の歴史について

2023年02月10日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第23弾

2023年01月13日
~超音波発振(キャビテーション)確認方法虎の巻~

2022年12月23日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第22弾

2022年12月21日
タンパク質抽出方法BCA、OPA、CBBの特長~第2弾~

2022年11月29日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第21弾

2022年11月14日
歯科医療器器材洗浄における感染対策とは

2022年10月20日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第20弾

2022年10月20日
ウォッシャーディスインフェクターで使用される医療器材洗浄用の洗剤を選択するポイント

2022年09月13日
医療機器アドバイザーコラム第19弾

2022年09月08日
医療機器アドバイザーコラム第18弾

2022年09月01日
A₀値の値を消毒レベルで言うとどの分類?

2022年08月04日
医療機材の洗浄の不備とメンテナンス不備がもたらす影響

2022年08月01日
医療機器洗浄アドバイザーコラム17弾

2022年07月22日
業務の一環として簡易的に行える医療器具清浄度確認方法について

2022年06月27日
医療機器洗浄アドバイザーコラム第16弾

2022年06月20日
医療機器洗浄アドバイザーコラム第15弾

医療機器洗浄アドバイザーコラム 第23弾

2023年02月10日

こんにちは、中四国エリア担当の川端です。
今回は『疑似血液』というテーマでお届けします。
洗浄評価を行う場合に、より厳密な方法で正確に清浄度を求めようとした場合には
洗浄後の器材に付着した残留タンパク質を抽出による定量法で、
正確に測定のできる装置を用いて行ねばなりなせん。
それには病院内の設備ではなかなか実施が難しく、外部の検査機関に頼らざるをえないのが
実情だと思います。
その際に実際に臨床で使用された器材を外部に持ち出すことは感染リスクの観点から考えると
容易ではありません

そこで有用になってくるのが実際の血液汚染との相関性がありつつ感染リスクを排除した
『疑似血液』ということになります。

「滅菌保証のガイドライン2021」においても疑似汚染物を用いたテストデバイスを洗浄評価に
使用することも推奨されており、その作成方法にも触れられています。

①ヒツジの血液10mlに抗凝固作用を持つへバリンを100単位(1ml)添加
②1%硫酸プロタミンを0.15ml加える
③滅菌蒸留水を10%添加

このできた疑似汚染物は15分ほどで凝固してしまうので

④素早くクライル止血鉗子を汚染させる

その方法としては鉗子のボックスロック部に100μLの疑似汚染物を付着させて
鉗子を5回開閉させます。

⑤45℃の乾燥庫で1時間乾燥させる

簡単にまとめると以上のような工程で作られるのがテストデバイスになります。
もちろん疑似血液の保管温度やデバイスの時間管理など細心の注意を払っての
作成、管理が必要になります。

弊社でもオールサポートシステムの一部としてテストデバイス(チャレンジデバイス)の
提供が可能となっております。

また弊社の「Josafe CCI」というチャレンジインジケータはこのテストデバイスのレシピに
準拠しており、通常14日以内という使用期限があるテストデバイスに較べ、約2年の使用期限があります。
形態も鉗子のボックスロックとも同じ構造となっているため簡易テストデバイスとしての使用も可能です。

さらに、現場でより簡易にタンパク測定が行え、ガイドラインにも準拠した
拭取り法による残留タンパク質検査システム「PRO1-MICRO/MiniPro」も洗浄評価を行う上で
非常に有用です。

洗浄評価にご興味ご関心がおありの施設様は是非NCC製品をご活用ください。

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