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2023年03月11日
洗浄に重要な界面活性剤の話

2023年03月11日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第25弾

2023年03月09日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第24弾

2023年02月21日
超音波の歴史について

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医療機器洗浄アドバイザーコラム 第23弾

2023年01月13日
~超音波発振(キャビテーション)確認方法虎の巻~

2022年12月23日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第22弾

2022年12月21日
タンパク質抽出方法BCA、OPA、CBBの特長~第2弾~

2022年11月29日
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2022年11月14日
歯科医療器器材洗浄における感染対策とは

2022年10月20日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第20弾

2022年10月20日
ウォッシャーディスインフェクターで使用される医療器材洗浄用の洗剤を選択するポイント

2022年09月13日
医療機器アドバイザーコラム第19弾

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医療機器アドバイザーコラム第18弾

2022年09月01日
A₀値の値を消毒レベルで言うとどの分類?

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医療機材の洗浄の不備とメンテナンス不備がもたらす影響

2022年08月01日
医療機器洗浄アドバイザーコラム17弾

2022年07月22日
業務の一環として簡易的に行える医療器具清浄度確認方法について

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医療機器洗浄アドバイザーコラム第16弾

2022年06月20日
医療機器洗浄アドバイザーコラム第15弾

ノロウイルス等による感染性胃腸炎 11月から集団感染が増え始める時期!!

2021年12月01日

新型コロナウイルスばかりに目が行きがちですが、例年、11月から5月にかけて、腹痛・下痢・おう吐を主な症状とする「感染性胃腸炎」の集団感染が多数発生します。集団感染が危惧される現場においては衛生的管理などに注意し対策を行うべきです。

「感染性胃腸炎」の代表的なノロウイルスとは!!
ロウイルスはカリシウイルス科ノロウイルス属のRNA型ウイルスの総称です。以前、Norwalk-like viruses(ノーウォーク様ウイルス)またはsmall, round- structured viruses(小型球形ウイルス:SRSV)と呼ばれていましたが、2002年国際ウイルス分類命名委員会においてこの属名が命名されました。ノロウイルスは経口により感染し、人の腸管で増加しますので感染者の糞便やおう吐物にノロウイルスが排出されます。

感染経路
ノロウイルスは主に生カキによる食中毒の原因ウイルスとして注目されていますが、カキなど二枚貝の他にもノロウイルスに汚染された様々な食品や飲料水を介して感染することがあります。またノロウイルス感染者の糞便あるいはおう吐物に含まれるノロウイルスによってもヒトからヒトへ感染します。
現在、市販されている速乾性手指消毒剤の含有成分のエタノールにはノロウイルスをある程度不活性化しますが、それだけで十分な効果であるとは言えません。まず石けんと流水で手を洗い、手を拭いた後に、補完的な意味で使用することをお奨めします。また次亜塩素酸ナトリウムがノロウイルスに有効であるため手の消毒に検討されている方などいらっしゃいますが、手荒れや皮膚への刺激性などを考慮しますとお奨めできません。ノロウイルスに対する手指衛生は、流水と石けんによる手洗いが基本です。

・手洗い方法

① 指輪等を外し、石鹸(ハンドソープ剤の方がより効果が高い)を十分に泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄する。
② すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭く。なお、自身に下痢症状のあるとき、患者様の汚物を処理したときは、この操作を2回行うことが望ましい。

※ 石鹸自体にはノロウィルスを直接失活化する効果はありませが、手の脂肪等の汚れと一緒に、ウィルスを手指から除去する効果があります。


・感染者のおう吐物や糞便の処理

感染者のおう吐物や糞便は水洗トイレに流します。また感染者が失禁をしている場合は紙おむつを使用して使用後はきちんと密封して処分することが薦められます。また感染者のおう吐物や糞便で汚染された環境は、使い捨ての手袋、マスクを着用し飛び散りに注意して拭き取り、その後に1,000ppm(0.1%)に希釈した次亜塩素酸ナトリウムを雑巾などに含浸させ清拭消毒を行います。作業終了後は、流水と石けんで手洗いを行います。

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