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2024年03月01日
純水装置(RO製造措置)の注意点や管理ポイント

2024年02月17日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第35弾

2024年02月10日
病院が行っている一般排水と感染性排水の処理方法

2024年01月29日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第34弾

2024年01月29日
軟性内視鏡の洗浄に関して

2023年12月14日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第33弾

2023年12月13日
軟性内視鏡中央化の現状

2023年11月13日
医療機器に使われる様々な金属とその金属特性は?

2023年11月13日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第32弾

2023年10月26日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第31弾

2023年10月26日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第30弾

2023年10月26日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第29弾

2023年10月26日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第28弾

2023年08月26日
中央材料部における震災時の洗浄業務対策.1

2023年08月07日
ダメージレス再生の専門家として

2023年06月17日
NCC株式会社FIクリーン事業部 アンビション(願望)

2023年05月16日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第27弾

2023年05月12日
内腔器材の洗浄評価方法について

2023年04月28日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第26弾

2023年04月12日
器械洗浄(ウォッシャーディスインフェクターなど)の洗浄剤選択

ノロウイルス等による感染性胃腸炎 11月から集団感染が増え始める時期!!

2021年12月01日

新型コロナウイルスばかりに目が行きがちですが、例年、11月から5月にかけて、腹痛・下痢・おう吐を主な症状とする「感染性胃腸炎」の集団感染が多数発生します。集団感染が危惧される現場においては衛生的管理などに注意し対策を行うべきです。

「感染性胃腸炎」の代表的なノロウイルスとは!!
ロウイルスはカリシウイルス科ノロウイルス属のRNA型ウイルスの総称です。以前、Norwalk-like viruses(ノーウォーク様ウイルス)またはsmall, round- structured viruses(小型球形ウイルス:SRSV)と呼ばれていましたが、2002年国際ウイルス分類命名委員会においてこの属名が命名されました。ノロウイルスは経口により感染し、人の腸管で増加しますので感染者の糞便やおう吐物にノロウイルスが排出されます。

感染経路
ノロウイルスは主に生カキによる食中毒の原因ウイルスとして注目されていますが、カキなど二枚貝の他にもノロウイルスに汚染された様々な食品や飲料水を介して感染することがあります。またノロウイルス感染者の糞便あるいはおう吐物に含まれるノロウイルスによってもヒトからヒトへ感染します。
現在、市販されている速乾性手指消毒剤の含有成分のエタノールにはノロウイルスをある程度不活性化しますが、それだけで十分な効果であるとは言えません。まず石けんと流水で手を洗い、手を拭いた後に、補完的な意味で使用することをお奨めします。また次亜塩素酸ナトリウムがノロウイルスに有効であるため手の消毒に検討されている方などいらっしゃいますが、手荒れや皮膚への刺激性などを考慮しますとお奨めできません。ノロウイルスに対する手指衛生は、流水と石けんによる手洗いが基本です。

・手洗い方法

① 指輪等を外し、石鹸(ハンドソープ剤の方がより効果が高い)を十分に泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄する。
② すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭く。なお、自身に下痢症状のあるとき、患者様の汚物を処理したときは、この操作を2回行うことが望ましい。

※ 石鹸自体にはノロウィルスを直接失活化する効果はありませが、手の脂肪等の汚れと一緒に、ウィルスを手指から除去する効果があります。


・感染者のおう吐物や糞便の処理

感染者のおう吐物や糞便は水洗トイレに流します。また感染者が失禁をしている場合は紙おむつを使用して使用後はきちんと密封して処分することが薦められます。また感染者のおう吐物や糞便で汚染された環境は、使い捨ての手袋、マスクを着用し飛び散りに注意して拭き取り、その後に1,000ppm(0.1%)に希釈した次亜塩素酸ナトリウムを雑巾などに含浸させ清拭消毒を行います。作業終了後は、流水と石けんで手洗いを行います。

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