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2024年07月02日
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2024年06月10日
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医療機器”洗浄スポンジ”や”洗浄ブラシ”の交換時期判断基準

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2024年04月11日
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2024年03月01日
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2024年02月17日
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2024年02月10日
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2024年01月29日
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2024年01月29日
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2023年12月13日
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2023年11月13日
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2023年11月13日
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2023年10月26日
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2023年10月26日
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医療機器洗浄アドバイザーコラム 第39弾

2024年06月14日

こんにちは、関東エリア担当の竹内です。
6月に入り、沖縄も既に梅雨入りとの一報が入っています。また、あのじめじめした季節がやってき
ますね。朝から大雨だとなんとなく気持ちが下がりますし、傘もさせない時は『かっぱ』を着なけれ
ばいけないので、暑いうえにもう一枚羽織る行為は、暑苦しく感じます。私は結構汗っかきなので、
まるでサウナスーツを着ているようで、痩せそうです。
中央材料室の不潔エリアでの作業を行っている方々も体を動かしながら、もう一枚羽織って汗を
かき作業をされている場面を見て感謝しかないと思っています。本当にご苦労様です。

その一枚羽織っていらっしゃる『かっぱ』間違えました(笑)『防護服』に関して今回は触れて行きたい
と思います。単純に中央材料部不潔エリアへの入室も様々な方が入ってこられます。作業される内容に
よって防護服?予防着?普段着?と分けられると思います。

まず、重要なスタンダードプリコーション(Standard Precautions)(標準予防策)について!!
感染症の有無に関わらず、すべての人に対して、血液・体液・分泌物・排泄物・損壊した皮膚・粘膜等
の湿性生体物質は感染の可能性があるとみなし対応することが求められています。この記述の通り、
感染予防を自身で行う必要があり、そのためには防具が必要となってきます。それこそ皆さんが普段から
装着しているマスク・手袋やガウン・エプロンなどで個人用防護服(以下:PPEと表現)と呼ばれます。
そのPPEは、医療現場や感染リスクのある環境で作業する際に、不可欠な装備です。以下に、PPEの
重要性について詳しく説明します。

PPEの着衣目的は?
スタッフや作業者が感染や汚染から身を守ることです。PPEの各アイテムは、それぞれ特定の役割を果
たします。

マスク : 呼吸器を保護し、エアロゾルや飛沫からの感染を防ぎます。
手袋 : 手の皮膚を保護し、直接的な接触感染を防ぎます。
ガウン : 体を覆い、衣服や皮膚が血液や体液と接触するのを防ぎます。
ゴーグル : 目や顔全体を保護し、飛沫からの感染を防ぎます。
(フェイスシールド)
キャップ : 髪の毛からの汚染を防ぎ、無菌環境を維持します。
シューカバー : 足元からの汚染を防ぎ、清潔な環境を保ちます。

PPEの着衣推奨使用現場は?
手術室や処置室 : 高リスクの手術や処置が行われる場所で、血液や体液に触れる可能性が高い場面
感染症病棟   : 感染症患者のケアを行う際に、スタッフが感染リスクから守られる必要がある場面
中央材料室   : 器具や機材の消毒・滅菌を行う場所で、汚染リスクが高い場面
研究室   : 病原体を取り扱う研究室や実験室で、作業者が安全に作業を行うための場面

PPE着脱方法は、絵を用いて詳しく説明されているサイトがネット上に多く上げっているので今回の
コラムでは割愛させて頂きます。

では、外部者の中央材料部への入室時の着衣は?
外部者の中央材料部への入室目的は、装置・器具の修理や点検・確認・説明等で入出することが多く、
血液または湿性生体物質に触れる可能性が少ないため、着衣ルールが様々になっているのだと思います。
しかし、外部者の出入りにおいて注意することもあります。
それは、『中央材料室の環境維持』です。外部者の入室に関して私の知る限りでは、予防着の着用・
マスク着用・キャップ着用が必要だと言うことです。髪の毛や落屑、花粉の時期やほこりなどの防止が
目的です。これにより、中央材料室の無菌環境の維持や病原体の持ち込みを防ぐことができます。

まず、外部者が中央材料室の清潔・不潔エリアに入る際の具体的な推奨手順は以下の通りになって
います。

1. 受付:
 o 中材室に入る前に受付で氏名記載を行います。
 o 目的を明確に伝え、必要な許可を取得します。
2. 予防着の着用:
 o 入室前に、指定された予防着を着用します。
 o 一般的には、予防着(ガウン)、キャップ、マスク、手袋を着用します。
 o シューカバーも装着することが求められる場合があります。
3. 入室時の手指衛生:
 o 入室前に必ず手指消毒を行います。
 o アルコール消毒液や手洗いを徹底します。
4. 作業エリアへの移動:
 o 指定されたルートを通って作業エリアに移動します。
 o 不要な接触を避け、清潔な環境を保つよう注意します。
5. 作業中の注意点:
 o 作業中も予防着、マスク、キャップを着用し続けます。
 o 他の物品や場所に触れることを極力避けます。
 o 使用する器具や装置に対しては、必要な消毒や清掃を行います。
6. 作業終了後の処理:
 o 作業終了後、予防着や手袋を適切な方法で脱ぎ廃棄します。
 o ゴミ箱や専用の廃棄物処理容器に廃棄します。
 o 手指消毒を再度行い、清潔を保ちます。
7. 退室手続き:
 o 作業終了後は、再度受付で退室手続きを行います。
 o 必要な報告や記録を残し、退出します。

では、他国でのガイドラインでは部外者の着衣どうなっているのか?
NIOSHのガイドラインでは『防護服・予防着の選定は、具体的な作業環境条件、作業の内容・
性質などのリスクを評価して決定される』とされています。

NIOSHの防護服・予防着、着用レベルで言うと、外部者の中央材料部入室は?
レベルD : 最低レベルの保護と基本的な作業着と手袋・シューカバー(安全靴)
で良いのではないでしょうか。

興味がある方は、各国のガイドラインなどを調べてみてください。
参考になる情報も満載です!!
• NIOSH (National Institute for Occupational Safety and Health)
• OSHA (Occupational Safety and Health Administration)
• ANSI (American National Standards Institute)

以上が、外部者が中材室の不潔エリアに入室する際の予防着衣や着帽の注意点についての解説です。
皆さんが安全に、そして快適に作業できる環境作りに役立てていただければ幸いです。

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