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2024年05月10日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第38弾

2024年05月09日
医療機器”洗浄スポンジ”や”洗浄ブラシ”の交換時期判断基準

2024年04月30日
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2024年04月12日
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2024年04月11日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第36弾

2024年03月01日
純水装置(RO製造措置)の注意点や管理ポイント

2024年02月17日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第35弾

2024年02月10日
病院が行っている一般排水と感染性排水の処理方法

2024年01月29日
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軟性内視鏡の洗浄に関して

2023年12月14日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第33弾

2023年12月13日
軟性内視鏡中央化の現状

2023年11月13日
医療機器に使われる様々な金属とその金属特性は?

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2023年10月26日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第31弾

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2023年10月26日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第29弾

2023年10月26日
医療機器洗浄アドバイザーコラム 第28弾

2023年08月26日
中央材料部における震災時の洗浄業務対策.1

2023年08月07日
ダメージレス再生の専門家として

医療機器アドバイザーコラム第19弾

2022年09月13日

近畿・東海・北陸エリア担当の竹中です。

今回は、第16弾でお話しした「洗浄プログラム」の続きで、
皆様も一度は、お聞きになった事があるかもしれませんが、
「VARIOTDプログラム」についてお話しします。

先ずは、下記の2つのプログラムを比較して下さい。
「VARIOTDプログラム」
① 予備洗浄  3分   水
② メイン洗浄 10分  55℃ 水・湯  酵素洗剤
③ すすぎ①  1分   湯
④ すすぎ②  1分   湯
⑤ 除染    5分   90℃ RO水  潤滑乾燥促進剤
⑥ 乾燥    5分

「高温アルカリ洗浄プログラム」
① 予備洗浄  3分   水
② メイン洗浄 10分 93℃ 水・湯  アルカリ洗剤
③ すすぎ①  1分   湯
④ すすぎ②  1分   湯
⑤ 最終すすぎ 1分  60℃ RO水  潤滑乾燥促進剤
⑥ 乾燥    5分

一つ目の注目点は、メイン洗浄の温度の違いで、
「VARIOTD」は、55℃で「高温アルカリ」は、93℃となります。
二つ目は、「VARIOTD」は、メイン洗浄とは別の⑤工程で、
熱除染(90℃)を行っています。

「VARIOTDプログラム」のメリットは、55℃の低温で洗浄する事により、
器材のダメージを抑える事ができます。
また、メイン洗浄とは別の工程⑤で除染する事により、綺麗なRO水で
除染する事ができます。
一方、「高温アルカリ洗浄プログラム」の場合は、メイン洗浄②の汚れた水で、
除染する事になります。
また、超音波洗浄でも55℃での洗浄は重要になります。
その理由は、超音波は60℃を超えるとキャビテーションが起きにくくなる為、
60℃以上の洗浄で超音波を出すのは意味がありません。

ただし、下記のデメリットも認識して運用する必要があります。
55℃の低温洗浄の為、変性した汚れに対して、どうしても不利になり
特に中性酵素洗剤を使用すると一次洗浄(用手、浸漬)が必須となり、
中材の業務が増えてしまいます。
その対策として、中性酵素洗剤とアルカリ性洗剤の両方を投入する
プログラムを最近見かける事がありますが、無駄に洗剤を消費し経済的ではなく
スマートな方法とは思えません。
更にこの洗浄では、ヤコブ病のガイドラインに対応できない点も
大きなデメリットの一つです。

お伝えした通り、VARIOTDプログラムには、メリットとデメリットがありますが、
このデメリットを補う為の対策が、既にヨーロッパで行われています。
例えば、我々FIクリーン事業部でも取り扱っているアルカリ性酵素洗剤のサーモシールド・エクストリームです。
サーモシールド・エクストリームは、酵素が配合されたアルカリ性洗剤で、
55℃の低温洗浄で、ドイツのヤコブ病のガイドライン(法律)に準拠しています。
一つの洗剤で、酵素とアルカリの両方の特徴がありとても経済的で、器材のダメージも
抑える事ができます。



前回もお伝えしましたが、洗浄装置の洗浄プログラムには、沢山の要素があり一つ一つが重要です。
一度、お使いの洗浄装置の洗浄温度・洗浄時間・洗剤分注量などを
確認されては如何でしょうか?
また、そのプログラムを設定した洗浄装置メーカーや洗剤メーカーに
プログラムの内容が分かるプログラム表を提出して頂いてもいいと思います。
もしかすると無駄な消費が見つかり、ランニングコストを抑える事が出来るかも
しれません。


猛暑、ゲリラ豪雨や大型台風など天候が安定しない日々が続いていますが、
朝晩は少し涼しさを感じる事もありますので、体調にお気を付けください。

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