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医療機器洗浄や運用ノウハウなど、現場に役立つ情報をコラム形式で発信します。

2025.06.07 感染対策

医療機器洗浄アドバイザーコラム 第50弾

私はずっと、自分のことを「理系がちょっと苦手な文系人間」だと思っています。

高校時代、物理や数学の授業で何度も挫折を味わい、すっかり理数系に苦手意識を持ってしまいました。大学では文学部に進み、まさに文系まっしぐらの人生です。

正直に言うと、スマホがどうしてあんなに便利なのかも、テレビがどうやって映るのかも、いまだによく分かっていません。レコードから音が出る仕組みや、電話で遠くの人と話せる理由も「なんとなく」しか理解できていないんです。

「音を電気信号に変える」とか「光で検出する」とか言われても、そもそもそんなことを思いつく人の発想が、まず理解できない。

でも、まったく興味がないわけではなくて、「へえ、面白そうだな」と思ってYouTubeを見たり、本を読んだりはするんです。……が、やっぱりどこかで頭が止まってしまう。

理屈で理解するより、イメージでつかみたいタイプなんでしょうね。私と同じように、理系の話になるとちょっと身構えてしまう方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

そんな私ですが、今回のコラムでは、医療の現場で使われている「残留タンパク質測定」について書いてみたいと思います。結構理系の話になるのですが、理系嫌いの方にもできるだけ分かりやすくお伝えできればと思います。

医療機器洗浄において残留タンパク質の測定に使われるのは主に吸光光度計といわれるものです。吸光光度法については以下の過去のコラムで言及があるので詳しくはご参照ください。↓

https://www.ncc-medical.com/column/453

要はタンパクと反応すると色が変わる溶液に漬けて、その色のつき具合を吸光光度計で計測するのです。昔理科の授業でジャガイモにヨウ素液をつけるとデンプンが紫色に変化する実験をした記憶があると思いますが、そういうイメージだと思います。

「白は200色あんねん」という名言を吐いた芸能人の方がいらっしゃいましたが、色はグラデーションなので実はもっとあります。BCA法でタンパクに反応させた溶液はライトグリーンから紫色へと変化をするのですがその色のグラデーション具合を数値化するのが残留タンパク質測定の一般的な方法です。

実は今回残留タンパク質測定の話題を書きたかったのには理由があります。

手前味噌な話になってしまいますが、私たちNCCが現在取り組んでいる新しいタイプの残留タンパク測定装置、『ProReveal』についてご紹介したいからです。

ProRevealは蛍光イメージングという技術をもって現場で簡便に短時間で残留タンパク質測定を行えるものです。

蛍光イメージングとは、分子がある波長の光を吸収し、より長い波長の光を再放出する『蛍光現象』を利用して細胞や分子を可視化する技術です。

という説明は自分でも正直よく分からないです(笑)。

例えば懐中電灯を当てると光る“蛍光シール”ってありますよね? あれに似たイメージです。

「ProReveal」は、専用のスプレーを使って、器具に残っているタンパク質を光らせる技術です。見た目には何もついていないように見えても、タンパク質が残っていれば、紫外線ライトを当てるとそこだけ光ります。しかも、どこにどれくらい残っているかが、数値でも、画像でも確認できる、というのが非常に画期的です。

ProRevealの特長をまとめると

①高感度:スワブテストや目視検査よりも低レベルのタンパク質残留を検出可能

②全体検査:器具の一部だけでなく全体を検査

③客観的評価:操作者の主観に依存しない定量的な結果を提供

④視覚化:3D表示で残留タンパク質の位置を明確に表示

⑤迅速性:5分以内に結果を提供

ということになります。

そしてもうひとつProRevealのスゴイところをご紹介します。

ProRevealが使う魔法のスプレー、それが「OPA/NAC蛍光スプレー」です。

名前は難しそうですが、働きはとてもシンプル。

・OPAという成分が、タンパク質の一部(アミノ基)と反応して、

・NACという成分がそれを助けて、

・ピカッと光らせ、光を読み数字化する

という流れ。まるで目に見えない汚れに、光でマーカーをつけるようなものです。

これで、普通の検査では見逃してしまうような微細な残留物も、しっかり見つけ数字化されます。この「OPA/NAC蛍光スプレー」がタンパク質を光らせる秘密道具なんです。

以上、ProRevealの特長をなるべくわかりやすく私なりにご紹介しました。

ですが私たちがProRevealに取り組んでいるのは、その最新技術だけが理由ではありません。これが現場の課題を解決してくれるものだと考えているからです。最近学会、研究会などにおいても洗浄機のバリデーション、PQといったことに関心が高まっていることを感じます。ただ臨床器材の残留タンパク質測定をどのように行うか、ということには壁を感じておられる方は多いのではないでしょうか。

また洗浄が出来ていないとするとどの部分が出来ていないのか、などが明確にできればいいと思いませんか。

ProRevealはそれらの課題を解決してくれる、しかも現場で短時間で行える今のところ唯一の装置であるといえます。

6月の横浜パシフィコで開催される第『100回日本医療機器学会大会』では私たちNCCが

ProRevealの展示を行います。

さらにイギリスでProRevealを開発したマシュー氏が今回来日され医療機器学会の企業プレゼンテーションにて6月13日(金)15:00~15:30に講演を行って頂くことが決まっています。

洗浄評価、バリデーションなどに課題を感じておられる方はぜひご参加ください。

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